掲示板連動企画 |
ロシアのモニター Russian Monitors |
このページは、以前に三脚檣掲示板で連載した「ロシアのモニター」に連動して、写真や図面を掲載したものですが、掲示板運営会社が当該掲示板を閉鎖してしまったために、本文を読むことができなくなっています。
対象とした事物は、19世紀後半に整備されたロシア海軍のモニター系列砲塔艦についてですが、本文を再編集し、写真や図面を交えた形でコンテンツ化するまで、当分の間このままにしておくつもりです。
まず、ロシア最初の装甲艦から
ペルヴェネツ級の要目(参考)
●[1]『ペルヴェネツ』・Первенец(第一号の意)
建造所:テームズ鉄工所(英)
起工:1862年/進水:1863年/完成:1864年/1905年除籍
●[2]『ネ・トロン・メニヤ』・Не Тронь Меня(俺に触るなの意)
建造所:ミッチェル造船所、サンクト・ペテルブルグ
起工:1863年/進水:1864年/完成:1865年/1905年除籍
排水量:3,277トン([2]:3,340トン)
水線長:67.6m〜68.6m・幅:16.2m〜16.4m・吃水:4.95m〜5.94m
主機:角缶、横置往復動1基、1軸
出力:1,067〜1,630馬力、速力:9〜10ノット
石炭:250〜500トン
帆装:3檣スクーナー
乗員:395名
装甲:錬鉄:水線装甲帯・砲廓114〜102ミリ
兵装:[1]:完成時:滑腔砲34門(口径不明)
[2]:完成時:203ミリ22口径砲14門、85ミリ砲4門、2.5ポンド砲2門
[1]:改装後:203ミリ22口径砲6門、152ミリ23口径砲9門、107ミリ砲4門、85ミリ砲4門、1ポンド回転砲5門
ブロネノセッツ級の要目
●『ブロネノセッツ』・Броненосец(装甲艦の意)
建造所:カー&マクファーソン社、サンクト・ペテルブルグ
●『エディノログ』・Единорог=一角獣
建造所:ガレルニィ島工廠
●『コルダン』・Колдун=魔法使い
建造所:コッカリル社、セライン(ベルギー)
●『ラトニク』・Латник=鎧兵
建造所:カー&マクファーソン社、サンクト・ペテルブルグ
●『ラーヴァ』・Лава=溶岩
建造所:バルチック造船所
●『ペルン』・Перун=雷神、戦士の守護神
建造所:バルチック造船所
●『ストリェレッツ』・Стрелец=近衛兵
建造所:ガレルニィ島工廠
●『ティフォン』・Тифон=台風、百の頭を持つ怪物の名
建造所:ニュー・アドミラルティ工廠
●『ウラガン』・Ураган=烈風
建造所:ニュー・アドミラルティ工廠
●『ヴェシュチュン』・Вещун=予言者
建造所:コッカリル社、セライン(ベルギー)
各艦とも:起工:1863年/進水:1864年/完成:1865〜66年/1900年頃除籍
排水量:1,565トン(計画)
水線長:61.3m・幅:14m・吃水:3.48〜3.84m
主機:角缶2基、水平往復動機関、1軸
出力:340〜530馬力、速力:6.5〜8ノット
石炭:100トン
乗員:111名
装甲:錬鉄:水線装甲帯229〜76ミリ、砲塔254ミリ、操舵室203ミリ、甲板なし
兵装:完成時:9インチ(229ミリ)滑腔砲2門(連装1基)
改装後:229ミリ20口径砲2門(連装1基)、2.5ポンド砲4門
スメルシュの要目
●『スメルシュ』・Смерч=竜巻
建造所:ミッチェル造船所、サンクト・ペテルブルグ
起工:1863年/進水:1864年/完成:1865年/1900年頃除籍
排水量:1,460トン
水線長:57.4m・幅:11.6m・吃水:3.66m
主機:角缶2基、水平往復動機関、2軸
出力:700馬力、速力:8ノット
石炭:100〜250トン
帆装:なし
乗員:155名
装甲:錬鉄:水線装甲帯114ミリ、砲塔152〜114ミリ、甲板25ミリ
兵装:完成時:60ポンド滑腔砲4門(連装2基)
改装後:229ミリ砲2門(単装2基)、1ポンド回転砲4門
シャロデイカ級の要目
●『シャロデイカ』・Чародейка=魔法使い
建造所:ミッチェル造船所、サンクト・ペテルブルグ
起工:1866年3月/進水:1867年9月12日/完成:1868年/1907年除籍
●『ルッサルカ』・Русалка=水の妖精
建造所:ミッチェル造船所、サンクト・ペテルブルグ
起工:1866年/進水:1867年9月12日/完成:1868年/1893年喪失
1893年9月19日に喪失したらしいが、原因は分からない。
排水量:2,100トン
水線長:62.9m・幅:12.8m・吃水:3.84m
主機:角缶2基、水平直結往復動機関、2軸
出力:875馬力、速力:8.5ノット
石炭:250トン
帆装:2檣スクーナー?
乗員:178名
装甲:錬鉄:水線装甲帯114ミリ、砲塔152ミリ
兵装:完成時:229ミリ20口径砲4門(連装2基)、86ミリ砲4門
改装後:3ポンド砲2門、1ポンド回転砲2門を追加
アドミラル・ラザレフ級の要目
●[1]『アドミラル・ラザレフ』・Адмирал Лазарев=南極大陸を発見した探検隊の指揮官(1788〜1851)
建造所:カー&マクファーソン社、サンクト・ペテルブルグ
起工:1866年/進水:1867年9月21日/完成:1869年/1909年除籍
●[2]『アドミラル・グレイグ』・Адмирал Грейг=1788年の対スウェーデン戦争時の提督
建造所:カー&マクファーソン社、サンクト・ペテルブルグ
起工:1866年4月28日/進水:1868年10月18日/完成:1869年/1910年解体
排水量:3,820トン([2]:3,768トン)
水線長:77.7m・幅:13.1m・吃水:6.15〜6.25m
主機:角缶4基、水平直結往復動機関、1軸
出力:2,020馬力、速力:10.5〜11ノット
石炭:300トン
帆装:3檣スクーナー?
乗員:269〜274名
装甲:錬鉄:水線装甲帯114ミリ、砲塔114ミリ、司令塔127ミリ
兵装:完成時:229ミリ20口径砲6門(連装3基)、86ミリ砲2門
改装後:280ミリ20口径砲3門(単装3基)、86ミリ砲2門
改装後:280ミリ砲を22口径砲に換装
改装後:86ミリ砲を3ポンド砲1門、1ポンド回転砲2門に換装
アドミラル・チチャゴフ級の要目
●[1]『アドミラル・チチャゴフ』・Адмирал Чичагов=18世紀末の海将、対スウェーデン戦争時の提督
建造所:バルチック造船所
起工:1867年/進水:1868年10月13日/完成:1870年/1907年除籍
●[2]『アドミラル・スピリドフ』・Адмирал Спиридов=18世紀の海将、チェスマ海戦の指揮官
建造所:バルチック造船所
起工:1867年/進水:1868年8月28日/完成:1870年/1907年除籍
排水量:3,925トン([2]:3,851トン)
水線長:77.5m・幅:13.1m・吃水:5.94〜6.22m
主機:角缶4基、水平直結往復動機関、1軸
出力:2,030馬力、速力:10.5ノット
石炭:300トン
乗員:260名
装甲:錬鉄:水線装甲帯152ミリ、砲塔152ミリ([2]:178ミリ)
兵装:完成時:229ミリ20口径砲4門(連装2基)、86ミリ砲4門
改装後:280ミリ20口径砲2門(単装2基)、86ミリ砲4門
ピョートル・ヴェリキの要目
●『ピョートル・ヴェリキ』・Петр Великий=ピョートル大帝
建造所:ガレルニィ島海軍工廠
起工:1869年6月1日/進水:1872年8月27日/完成:1876年10月14日/1922年解体
排水量:9,665トン
全長:103.5m・水線長:99.94m・幅:18.95m・吃水:7.23m
主機:角缶12基、水平還動機関2基、2軸
出力:8,258馬力、速力:14.3ノット
航続力:10ノットで2,900浬、石炭:960〜1,200トン
乗員:432名
装甲:錬鉄:水線装甲帯356〜203ミリ、砲塔356ミリ、シタデル356ミリ、甲板76〜64ミリ
兵装:完成時:305ミリ20口径後装砲4門(連装2基)、86ミリ砲6門
1881年:305ミリ砲4門、86ミリ砲4門、3ポンド砲6門、380ミリ魚雷発射管2門(水中)
1906年:203ミリ50口径砲4門、152ミリ45口径砲12門
『ピョートル・ヴェリキ』に対応する同時代のイギリス艦
●[1]『デヴァステーション』・Devastation
建造所:ポーツマス海軍工廠
起工:1869年11月12日/進水:1871年7月12日/完成:1873年4月19日/1908年売却
●[2]『サンダーラー』・Thunderer
建造所:ペンブローク海軍工廠
起工:1869年6月26日/進水:1872年3月25日/完成:1877年5月26日/1909年売却
常備排水量:9,330トン
全長:93.6m(307ft)・垂線間長:86.9m(285ft)・幅:19.0m(62ft3in)・吃水:8.1m(26ft8in)
主機:煙管角型缶8基、トランクエンジン2基、2軸
出力:6,640馬力・速力:13.84ノット、[2]:6,270馬力・13.4ノット
航続力:10ノットで4,700浬、石炭:1,800トン、[2]:1,600トン
乗員:358名
装甲:錬鉄:水線装甲帯305〜215ミリ+背板457〜406ミリ、シタデル305〜254ミリ、
砲塔356〜254ミリ、横隔壁152〜127ミリ、司令塔229〜152ミリ、甲板76〜51ミリ
兵装:完成時:[1]:305ミリ(12インチ)前装施条砲4門(連装2基)
[2]:318ミリ(12.5インチ)前装施条砲2門(連装1基)、305ミリ前装施条砲2門(連装1基)
1891年:254ミリ(10インチ)後装砲4門、6ポンド速射砲6門、3ポンド砲8門、356ミリ(14インチ)魚雷発射管2門
艦橋へ戻る |