三脚檣写真帖 (10)
Photo Album 10 (Life aboard)
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ようこそ三脚檣写真帖へ
ここでは昔の軍艦の写真を中心に、普通の書籍やホームページでは取り上げないような、一風変わったものを集めてお目に掛けます。
このページでは、軍艦上での生活写真を中心に選んであります。現在でもあまり変化のない習慣もあり、まったく過去のものになった写真もあります。
背後のモットーが皮肉みたいですね。これはイギリス戦艦の主砲塔天蓋を洗っている風景ですが、普通のデッキ洗いとはだいぶ雰囲気が異なります。撮影用にやらせた写真かもしれません。
一般の乗組員は、自分の衣類、寝具などを自分で洗濯していましたが、艦長や提督の分は従兵が行います。従兵の付かない士官たちは、金を出し合って洗濯夫を雇ったりしていました。いわゆる員数外の乗員です。
フランスの装甲艦『ソルフェリーノ』艦上の洗濯物。この艦は砲数が多く、当然乗組員も多いので、こういうハデな光景になるんでしょう。これだけあれば、重い装甲艦でも進むかも。吹き倒されたらシャレにならんですが。
若干見苦しい写真ですけど、これは中身の洗濯です。一般乗組員用の風呂場などなかった昔の軍艦では、「体など洗わない」というのも珍しくなかったようです。さぞかし臭かったでしょうな。
アメリカ軍艦における載炭風景
みんな真っ黒、真っ黒クロスケ。・・・あれ、hushさん、そんなとこで何やってるんですか?
タンブルホームのきついフランス艦では、上甲板に石炭の山を作って、シュートから炭庫へ落とすという効率的な手段が使えません。そこで、こういう手渡しになるんでしょう。運ばれているのは練炭の包みのようです。
こんな方法で数百トンもの石炭を積んでいたら、どれだけ時間が掛かるかわかったもんじゃありません。かの海軍が不活発だった理由のひとつかも。
イギリス装甲艦『ホットスパー』における全周型水雷防御網の展張風景
かなり面倒な作業で、しかも全体をシンクロさせながら行わなければならないわけですから、できればやらずに済ませたいでしょうね。
で、それの格納風景です。これは展張の十倍も手間の掛かる作業で、かなりの危険も伴いました。この網は鉄製ですから、日常に海水をかけていれば錆びるのがあたりまえで、あっというまに真っ赤っ赤だったでしょう。
給食前の士官による味見ですね。誰のために作られたスープなのかなあ。足元の舷梯口にカーペットが敷かれているので、誰か偉い人が来ているのかもしれません。一般の乗組員用の食事でも、こうした確認はされていたようですが。
ボクシングは当時の艦上娯楽のひとつ。それぞれの艦にチャンピオンがいて、艦隊チャンピオンもいたそうですよ。向かって左側のほうが強そうだな。日本だと相撲になるところ。
ファイブ、シックス、、、「う〜・・・効いたぁ」
イギリス巡洋艦『ホウク』の艦長が、家族を招いての記念写真ってところでしょうか。艦はドライ・ドックに入っていますから、提督は乗っていないはず。当時のスターンウォークのたたずまいにご注目ください。
虎視眈々と娘を狙う若い士官どもが、画面の隅に写り込もうと忍び足。甲板上にある車は、陸戦隊用の弾薬車かなにかのようです。艦上で使うものじゃありませんね。
ロシア戦艦『アレキサンドル二世』に漕ぎ寄せた歌手とバンド
物売り船というのはよくありますけど、港内ではこういう慰めに会うこともありました。頭上はスターン・ウォーク、左半分は小口径砲のケースメイト、鎖は例の非常操舵用ですね。
画面中央右寄りで背中を向けた人は、ヴァイオリンを構えています。中央こちら向きの男性が持っているのは、マンドリンかバラライカみたいですが、歌手の背中側にいる人が持っている楽器は何でしょうか。ギターにしては形が変だし。
水雷艇のいる風景
美少女と水雷艇、基本的にここに出入りする人たちなら好きなはず。
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