翼をなくした大鷲 CSSヴァージニア物語 Unflyable Eagle: CSS Virginia Stories 1862 |
はじめに
このお話は、アメリカ南北戦争中の1862年、ヴァージニア州ハンプトン・ローズで行われた南軍の装甲艦『ヴァージニア』の戦いを中心とした小説です。大要は史実どおりですが、細部はフィクションです。
元はこのホームページの掲示板に2004年4月1日から11月4日 (No.2696〜3261) まで連載したもので、若干の書き換えと訂正は行っていますが、本文は連載時そのままです。
この戦いは、史上初めて大砲の砲弾を意識した鉄板による装甲防御を施した軍艦同士が戦ったもので、以後の軍艦開発に大きな影響を与えました。一般には、どちらも相手に致命傷を負わせられず、引き分けに終わった戦闘と扱われ、前後の事情などに詳しい書物は、特に日本語では珍しいでしょう。
ここでは極力、当時の状況をそのままに表現したつもりですが、筆者の力量不足から表しきれていない部分は多々あると思われます。また一般には、戦争に勝った北軍側の視点から書かれたものが多く、ここではかなり南軍よりの記述になっておりますので、違和感を感じられるかもしれません。
お楽しみいただければ幸いです。
第一章
ゴスポート海軍工廠撤退 あれも失敗、これも失敗 第二章 アイアン・クラッドって、なんだいそりゃ? 第三章 ヴァージニア完成 過ぎたると及ばざると 第四章 モニターの建造 これって何に使うんですか? 第五章 ヴァージニア出撃準備完了 いざハンプトン・ローズへ 第六章 モニターの回航 Half sea under ! 第七章 1862年3月8日 ハンプトン・ローズの戦闘 第八章 モニター ハンプトン・ローズへ到着す 第九章 3月9日 ヴァージニアとモニターの戦い 第十章 あいつは不死身なのか? 弱点はどこだ! 第十一章 修理 再出撃 戦わないライバル いくじなしめが! 第十二章 ノーフォーク撤退 ヴァージニア自爆す 第十三章 モニター エリザベス川へ ゴスポートは焼け野原 第十四章 北軍艦隊進撃 ドレウリー・ブラフで撃退さる 第十五章 ヴァージニアの遺物 二隻造れるって? |
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